半落ち

3月にテレビであったのを貯め録りしてました。今更ながら観てみる。

この映画が上映されたおかげで、某登録に関する資料請求の数が急激に増えて、それに対する実際の登録率も上がった、というネタバレに近い話は聞いていて、実際映画を見てみると、その話を聞いていない人でも、始めのほうで既に、この映画の話の大筋はわかってしまうようになっていました。登録しようと思う人が出るのも納得しました。

「半落ち」を書いた横山秀夫さんの作品は、何個か読んでいますが、彼のすごいところは、いつも警察ネタなのに、事件解決が話のオチにならないところ。事件を追うことで、事件を引き起こした犯人の心情とか、追っている刑事の心情とかがだんだんと動いていくところを狙って書かれているわけです。

この映画でも、その点は生かされていて、ある殺人事件が、この話の始まりになっているのに、ずっと観ていくと、映画の登場人物も、観ている私も、事件なんてどうだって良くなって、最後には、うわぁぁぁん(AA略、ええ話や〜、ってことになってしまう。

話の組み立て方が、いつも通り、旨いなぁ、と感心してしまいました。

というわけで、観てない人はぜひ。

ちょっとケチをつけるとすれば、吉岡くんと、森山くん(歌)だけは、ちょっと要らない気がしました。

本も文庫落ちしたら読むかなぁ…。

半落ち
半落ち
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横山 秀夫
講談社 (2002/09)
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